目で見る管理(見える化)とは
「目で見る管理」とは、正常か異常かを“誰でも・ひと目で・瞬時に”判断できるようにする工夫のことです。専門知識がなくても、見ただけで「ここがおかしい」と分かれば、異常の早期発見・初期対応につながります。自主保全活動では、点検をしやすくし、異常を放置しないための重要な手段です。
代表的な「目で見る管理」の道具立て
- 合いマーク(合マーク)
- ボルト・ナットや配管フランジに、締まった位置を示す線を本体とまたいで引く。線がずれていれば緩みが分かる。
- 油面計(オイルレベルゲージ)の上限・下限線
- 適正な油量の範囲を線や色で示す。範囲外なら補給または抜き取りが必要と分かる。
- 圧力計・温度計のOK範囲表示
- メーターの正常範囲を緑、注意・異常範囲を黄・赤で色分けし、針の位置でひと目で判定できるようにする。
- 温度ラベル(サーモラベル)
- 一定温度を超えると色が変わるシール。ベアリングやモータに貼り、過熱を見える化する。
- 回転方向・流れ方向の矢印
- モータの回転方向や配管内の流れ方向を矢印で表示し、誤接続・逆転を防ぐ。
- 開閉表示(バルブの開・閉札)
- バルブやスイッチに「開」「閉」「使用中」などの札・色を付け、状態を明確にする。
うまく機能させるためのコツ
- ●「正常な状態」を先に決めてから表示する(基準がないと見える化できない)
- ●離れた場所からでも見える大きさ・色にする
- ●汚れや経年で消えないよう、定期的に書き直し・貼り替えをする
- ●表示が異常を示したときに「誰が・何をするか」までセットで決めておく
ポイント
合いマークは、増締め点検と相性が抜群です。マークがずれている=緩んでいる、なので、増締めしたら線を引き直しておけば、次回は見るだけで点検が完了します。
理解度チェック
確認クイズ
Q1.ボルト・ナットの緩みをひと目で分かるようにするための「目で見る管理」はどれか。
Q2.「目で見る管理」を成立させる前提として最も重要なものはどれか。