なぜ給油が大切か
給油(潤滑)は、摩擦・摩耗を減らし、冷却・防錆・密封・異物の排出をする、設備の寿命を左右する基本活動です。給油不足は焼き付き・摩耗・発熱の原因になり、逆に給油しすぎても発熱・漏れ・ゴミの付着を招きます。正しい給油の条件を「5適(ごてき)」として覚えます。
給油の5適
- 適油(てきゆ)
- その箇所に指定された正しい種類・銘柄の油(またはグリース)を使う。種類を混ぜない。
- 適所(てきしょ)
- 給油が必要な箇所すべてに、正しい場所(給油口・ニップル)から給油する。差し忘れをなくす。
- 適量(てきりょう)
- 多すぎず少なすぎず、決められた量を入れる。油面計・規定回数(グリースガンの押し回数)で管理する。
- 適期(てきき)
- 決められた間隔・タイミングで給油する。点検表で「いつ・どこに」を見える化する。
- 適法(てきほう)
- 正しいやり方で行う。給油口やニップルの周りをきれいにしてから、適切な器具で給油する。
主な給油方法
- ●手差し給油 … 油差し(オイラー)で必要箇所に直接さす。簡単だが差し忘れに注意。
- ●グリースニップル+グリースガン … グリースをニップルから圧入する。押し回数で量を管理。
- ●オイルバス(油浴)給油 … ケース内に油を溜め、回転体が油をはね上げて潤滑。油面管理が重要。
- ●強制循環給油 … ポンプで油を循環させ、フィルタ・クーラを通す。大型・高速の設備向け。
注意
種類の違う油やグリースを混ぜると、分離・固化・性能低下を起こすことがあります。給油容器・給油器具は油種ごとに分け、色分けや表示で取り違いを防ぎます。給油口の周りのゴミを払わずに給油すると、異物を内部に押し込むことになります。
理解度チェック
確認クイズ
Q1.給油の「5適」に含まれないものはどれか。
Q2.「適量」の給油について正しいものはどれか。
Q3.異種の潤滑油・グリースの混用について正しいものはどれか。