2級自主保全活動 レッスン6

給油の基礎(5適)

適油・適所・適量・適期・適法 — 正しい給油の5つの条件と給油方法

出題範囲給油(5適:適油・適量・適所・適時・適法)詳細

なぜ給油が大切か

給油(潤滑)は、摩擦・摩耗を減らし、冷却・防錆・密封・異物の排出をする、設備の寿命を左右する基本活動です。給油不足は焼き付き・摩耗・発熱の原因になり、逆に給油しすぎても発熱・漏れ・ゴミの付着を招きます。正しい給油の条件を「5適(ごてき)」として覚えます。

給油の5適

適油(てきゆ)
その箇所に指定された正しい種類・銘柄の油(またはグリース)を使う。種類を混ぜない。
適所(てきしょ)
給油が必要な箇所すべてに、正しい場所(給油口・ニップル)から給油する。差し忘れをなくす。
適量(てきりょう)
多すぎず少なすぎず、決められた量を入れる。油面計・規定回数(グリースガンの押し回数)で管理する。
適期(てきき)
決められた間隔・タイミングで給油する。点検表で「いつ・どこに」を見える化する。
適法(てきほう)
正しいやり方で行う。給油口やニップルの周りをきれいにしてから、適切な器具で給油する。

主な給油方法

  • 手差し給油 … 油差し(オイラー)で必要箇所に直接さす。簡単だが差し忘れに注意。
  • グリースニップル+グリースガン … グリースをニップルから圧入する。押し回数で量を管理。
  • オイルバス(油浴)給油 … ケース内に油を溜め、回転体が油をはね上げて潤滑。油面管理が重要。
  • 強制循環給油 … ポンプで油を循環させ、フィルタ・クーラを通す。大型・高速の設備向け。

注意

種類の違う油やグリースを混ぜると、分離・固化・性能低下を起こすことがあります。給油容器・給油器具は油種ごとに分け、色分けや表示で取り違いを防ぎます。給油口の周りのゴミを払わずに給油すると、異物を内部に押し込むことになります。

理解度チェック

確認クイズ

Q1.給油の「5適」に含まれないものはどれか。

Q2.「適量」の給油について正しいものはどれか。

Q3.異種の潤滑油・グリースの混用について正しいものはどれか。