2級生産の基本 レッスン8

環境への配慮(3R・省エネ・廃棄物)

現場でできる環境活動 — 3R、省エネ、廃棄物の分別、ISO14001の概要

出題範囲環境保全(3R・省エネ・廃棄物)詳細

なぜ製造現場で環境への配慮が必要か

製造活動はエネルギーや資源を使い、廃棄物や排水・排ガスを出します。環境負荷を減らすことは、地球環境を守るだけでなく、エネルギー費・廃棄物処理費の削減(コストダウン)や、企業の信頼確保にも直結します。TPMでも「ロスゼロ」の一部として、エネルギーロス・廃棄物ロスの削減が重視されます。

3R(スリーアール)

Reduce(リデュース:発生抑制)
そもそもムダな資源・エネルギーを使わない、ゴミを出さない。最優先。
Reuse(リユース:再使用)
使えるものは繰り返し使う。通い箱・リターナブル容器など。
Recycle(リサイクル:再生利用)
使い終わったものを資源として再生する。分別が前提。

現場でできる省エネ・環境活動

  • 不要な照明・設備の電源を切る(こまめな消灯、待機電力の削減)
  • エアブロー・エア漏れの点検(圧縮空気は電気代が高い)
  • 蒸気・温水・冷水の配管の保温、漏れの修理
  • 廃油・ウエス・金属くず・プラスチックなどを決められた区分で分別する
  • 薬品・廃液をルールどおりに保管・処理し、土壌や排水への流出を防ぐ

ISO14001(環境マネジメントシステム)の概要

ISO14001は、組織が環境に与える影響を継続的に改善するためのしくみ(環境マネジメントシステム=EMS)の国際規格です。「環境方針を定める→計画する→実施・運用する→点検する→見直す」というPDCAで運用します。現場のオペレーターも、自部署の環境ルール(分別、薬品の扱い、緊急時の対応など)を理解し守ることが求められます。

注意

廃液・廃油を排水溝や一般ゴミに混ぜて捨てると、法令違反となり環境汚染や企業の信用失墜につながります。区分・保管場所・処理ルートが分からないときは必ず確認してから処理します。

理解度チェック

確認クイズ

Q1.3R(リデュース・リユース・リサイクル)のうち、最も優先すべきものはどれか。

Q2.ISO14001はどのような国際規格か。

Q3.現場の省エネ活動として適切でないものはどれか。