なぜ製造現場で環境への配慮が必要か
製造活動はエネルギーや資源を使い、廃棄物や排水・排ガスを出します。環境負荷を減らすことは、地球環境を守るだけでなく、エネルギー費・廃棄物処理費の削減(コストダウン)や、企業の信頼確保にも直結します。TPMでも「ロスゼロ」の一部として、エネルギーロス・廃棄物ロスの削減が重視されます。
3R(スリーアール)
- Reduce(リデュース:発生抑制)
- そもそもムダな資源・エネルギーを使わない、ゴミを出さない。最優先。
- Reuse(リユース:再使用)
- 使えるものは繰り返し使う。通い箱・リターナブル容器など。
- Recycle(リサイクル:再生利用)
- 使い終わったものを資源として再生する。分別が前提。
現場でできる省エネ・環境活動
- ●不要な照明・設備の電源を切る(こまめな消灯、待機電力の削減)
- ●エアブロー・エア漏れの点検(圧縮空気は電気代が高い)
- ●蒸気・温水・冷水の配管の保温、漏れの修理
- ●廃油・ウエス・金属くず・プラスチックなどを決められた区分で分別する
- ●薬品・廃液をルールどおりに保管・処理し、土壌や排水への流出を防ぐ
ISO14001(環境マネジメントシステム)の概要
ISO14001は、組織が環境に与える影響を継続的に改善するためのしくみ(環境マネジメントシステム=EMS)の国際規格です。「環境方針を定める→計画する→実施・運用する→点検する→見直す」というPDCAで運用します。現場のオペレーターも、自部署の環境ルール(分別、薬品の扱い、緊急時の対応など)を理解し守ることが求められます。
注意
廃液・廃油を排水溝や一般ゴミに混ぜて捨てると、法令違反となり環境汚染や企業の信用失墜につながります。区分・保管場所・処理ルートが分からないときは必ず確認してから処理します。
理解度チェック
確認クイズ
Q1.3R(リデュース・リユース・リサイクル)のうち、最も優先すべきものはどれか。
Q2.ISO14001はどのような国際規格か。
Q3.現場の省エネ活動として適切でないものはどれか。