信頼性と保全性
設備を評価する2つの軸があります。「壊れにくさ=信頼性」を表すのがMTBF(平均故障間隔)、「直りやすさ=保全性」を表すのがMTTR(平均修理時間)。この2つから設備の「使える割合=稼働率(アベイラビリティ)」が決まります。
用語の定義
- MTBF(Mean Time Between Failures)
- 平均故障間隔。修理可能な設備が、ある故障から次の故障までに正常稼働する平均時間。長いほど信頼性が高い。
- MTTR(Mean Time To Repair)
- 平均修理時間。1回の故障の修理に要する平均時間。短いほど保全性が高い。
- 稼働率(アベイラビリティ)
- 全時間のうち設備が稼働可能だった割合。A = MTBF /(MTBF + MTTR)。
- 故障率(λ)
- 単位時間あたりの故障発生回数。偶発故障期では λ = 1 / MTBF。
稼働率の計算式と例
稼働率 A = MTBF /(MTBF + MTTR) 【例1】MTBF = 90h、MTTR = 10h A = 90 /(90 + 10)= 0.90 → 90% 【例2】MTBF = 200h、MTTR = 50h A = 200 /(200 + 50)= 0.80 → 80% 【例3】総運転時間 1000h で故障 5回、合計修理 25h MTBF = 1000 / 5 = 200h、MTTR = 25 / 5 = 5h A = 200 /(200 + 5)≒ 0.976 → 97.6%
改善の方向
稼働率を上げるには「MTBFを延ばす(故障を減らす=自主保全・改良保全)」か「MTTRを縮める(直りやすくする=予備品準備・保全性設計・点検しやすい構造)」の2方向があります。
間違えやすい点
稼働率は MTBF ÷ MTTR ではありません。必ず MTBF ÷(MTBF+MTTR)です。また「設備総合効率(OEE)」の中の時間稼働率とは別概念なので混同しないこと。
理解度チェック
確認クイズ
Q1.稼働率(アベイラビリティ)の計算式として正しいのは?
Q2.MTBF = 240h、MTTR = 60h のときの稼働率は?
Q3.MTTRを短縮する施策として適切なのは?