ポカヨケ(フールプルーフ)とは
ポカヨケとは、「ポカ(うっかりミス)」を「ヨケる(防ぐ)」ための仕組みのことです。人は注意していても必ずミスをするという前提に立ち、注意力に頼らず、間違えようがない・間違えてもすぐ気づく・間違えても先に進めない、という工夫を設備や治具に組み込みます。英語ではフールプルーフ(fool proof)とも呼びます。
ポカヨケの3つの考え方(働き)
- 発生防止(そもそも起こさせない)
- 形状や位置で、間違った向き・部品では取り付けられないようにする。例:左右非対称の形にする、コネクタの形を変える。
- 検出・警告(起きたら気づかせる)
- ミスが起きたらランプ・ブザー・色で知らせる。例:部品の付け忘れをセンサーが検知してアラーム。
- 波及防止(起きても先へ流さない)
- ミスがあると次工程に進めない・機械が動かないようにする。例:規定数そろわないと搬送が始まらない。
改善の着眼点 ECRS(改善の4原則)
- E:Eliminate(排除)
- その作業・工程をなくせないか? 最も効果が大きい。例:不要な検査・運搬・仮置きをやめる。
- C:Combine(結合)
- 別々の作業を一緒にできないか? あるいは分けた方がよいか(分離)。例:2人作業を1工程にまとめる。
- R:Rearrange(交換・組替え)
- 順序・場所・担当者を入れ替えると楽にならないか? 例:工程の順番を変えて手戻りをなくす。
- S:Simplify(簡素化)
- もっと簡単にできないか? 例:治具で位置決めを自動化し、調整作業を減らす。
ポイント
ECRSは E→C→R→S の順に検討するのが原則です。最初に「なくせないか(E)」を考えるのがコツで、いきなり「どう簡単にするか(S)」から入ると、本来不要な作業を一生懸命カイゼンしてしまうことがあります。
理解度チェック
確認クイズ
Q1.ポカヨケ(フールプルーフ)の考え方として最も適切なものはどれか。
Q2.改善の4原則ECRSで、最初に検討すべき(最も効果が大きい)ものはどれか。
Q3.「規定数の部品がそろわないと次工程に流れない」仕組みは、ポカヨケのどの働きにあたるか。